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ライブ配信の最初の30秒で何を話す?見る人が残る4つの順番

江藤正親

江藤正親

アンリミテッドアム株式会社 CEO

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「ライブ配信を始めたけれど、最初に何を話せばいいか分からない」「入ってきた人が、すぐに出ていってしまう」。そう感じている方に、まず最近のニュースを2つお伝えします。2026年7月28日、日本の TikTok Shop の1年をまとめた発表で、コンテンツ経由の流通総額のうち約60%がライブ配信経由だったことが示されました(PR TIMES 2026-07-28)。さらに9月1日、TikTok は11月30日に初めて開く「TikTok Shop Japan Awards 2026」に、ライブ配信で売るクリエイターの賞「Best LIVE Commerce Creator」を置くと発表しています(TikTok Newsroom 2026-09-01)。ライブ配信で売る人は、はっきりと売り場の主役になりました。

では、そのライブ配信の最初の30秒で何を話せばいいのか。答えは、名乗り → 今日の価値 → 参加のお願い → 次の展開の宣言、の4つをこの順番で話すことです。思いつきで話すのではなく、30秒分を台本に書いておきます。講座では「冒頭30秒は台本で勝てる」と教えています。この記事では、4つの順番の中身と例文、よくある失敗、今日スマホでできる練習までをお伝えします。

書いているのは、1998年からECに携わり、延べ1000社を支援してきた江藤正親です。例に使うのは、私が監修するライブコマーサー育成講座 Live C の講座の中身です。

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なぜ最初の30秒で決まるのか

入ってきた人は、最初の数秒で「見続けるか、次へ行くか」を決めるからです。ライブ配信の画面は、指1本で次の配信に移れます。だから最初の30秒で「ここにいる理由」が伝わらないと、中身がどれだけ良くても見てもらえません。

講座では、入ってきた人を引き止める最初のひと言を「フック」と呼び、目安を0.8秒に置いています。フックは面白い一言ではありません。続きを見る理由です。核になるのは「誰の悩みを、今ここで、どう変えるのか」の1つだけです。

そして30秒の目安は、講座の初級では「30秒でコメントが1つ出て、滞在1分につながる」ことです。コメントが1つ出ると、見ている人は「見るだけの人」から「参加している人」に変わります。数字は成績ではなく、次に直すための手がかりとして使います。

ライブ配信には、途中から入ってくる人が続きます。だからこの30秒の型は、始まりの1回だけで終わりません。人が入れ替わるたびに使える、配信の中で一番出番の多い台本になります。

見る人が残る4つの順番

名乗り、今日の価値、参加のお願い、次の展開の宣言。この4つを、この順番で30秒に収めます。講座の例文で並べると、次のようになります。

順番言うこと講座の例文見る人の頭の中
1 名乗り自分の名前だけを短く◯◯です。誰の配信かが分かる
2 今日の価値今日のゴールを1つだけ今日のゴールは1つ、あなたに合う選び方を決める。自分に関係がありそうだと思う
3 参加のお願い1語で答えられる質問コメントで肌質を教えて。答えるだけで参加できる
4 次の展開の宣言このあと何が起きるか今からチェックします。続きを見る理由ができる

1 名乗りは1〜2秒で終える

名乗りは名前だけで十分です。自己紹介を長くすると、入ってきた人には「この人の話」に聞こえ、自分の話になりません。経歴や今日の天気の話は、場が温まってからで間に合います。

2 今日の価値は「ゴールを1つ」に絞る

「今日は何がもらえる配信か」を1文で言います。講座のフックの例では「その乾燥、洗顔が原因かも。30秒でタイプ診断」のように、見る人の悩み、意外なひと言、すぐ分かるという約束を1文に入れています。ゴールが2つ3つあると、どれも伝わりません。

3 参加のお願いは「答えやすい質問」にする

「何か質問ある?」ではなく、1語で答えられる質問をします。「頬と口元、どっちが気になる?」「生で食べる派?焼く派?」のように、選ぶだけで答えられる質問です。講座では、冒頭は「コメントが出るまで」を最優先にしています。1つ出ると、次の人も書きやすくなるからです。

4 次の展開の宣言で、続きを見る理由を作る

最後に「このあと何をするか」を言い切ります。「今からチェックします」「このあと実際に焼いて見せます」。人は途中まで見せられたものの続きを見たくなります。この一言があるかないかで、30秒の先に残る人の数が変わります。

よくある失敗は「名乗り→雑談→商品説明」

一番多い失敗は、名乗りのあとに雑談と商品説明を続けて、30秒が溶けてしまうことです。講座では、これをやりがちな悪い例として最初に見せています。初めて入ってきた人は、自分に関係があるかどうかが分からないまま説明を聞くことになり、コメントも出ません。

もう1つの失敗は「今日は新商品の紹介です」から始めることです。これは配信する側の予定であって、見る人の得ではありません。同じ商品でも「その悩み、この1本で変わるかもしれません」と言えば、見る人の話になります。

自分の商品で書いてみる例

4つの順番は、どんな商品にもそのまま当てはまります。たとえば冷凍の牡蠣を売るなら、次のように書けます。

  1. 名乗り「◯◯です。」
  2. 今日の価値「今日のゴールは1つ、冷凍の牡蠣をおいしく食べる焼き方を決めることです。」
  3. 参加のお願い「いつもは生で食べる?焼く?コメントで教えてください。」
  4. 次の展開の宣言「今から、実際に焼いて見せます。」

声に出すと、20秒前後です。残りの10秒は、来たコメントを読み上げる時間にとっておきます。台本は、話す言葉を全部書くためのものではありません。最初の30秒の「順番」を決めておくためのものです。

今日やること

好きな商品を1つ選び、4行を書いて、スマホで30秒録ってみてください。

  1. メモに、名乗り・今日の価値・参加のお願い・次の展開の宣言の4行を書く
  2. スマホを立てて、その4行を声に出して30秒で話し、録画する
  3. 録画を聞き返して、テンポ・間・コメントへの誘い方の3つを自分で採点する

講座のドリルでは、これを5本録って比べます。1本目と5本目を聞き比べると、同じ4行でも話し方が変わっていることに気づくはずです。4つの順番は、ライブコマースとは?売上の6割がライブの日本で売れる人の話し方で紹介した「話す順番を決めておく」型の、最初の30秒版です。

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よくある質問

ライブ配信の最初の30秒では何を話せばいいですか?

名乗り、今日の価値、参加のお願い、次の展開の宣言の4つを、この順番で話します。たとえば「◯◯です。今日のゴールは1つ、あなたに合う選び方を決めること。コメントで肌質を教えてください。今からチェックします」のように、30秒に収まる長さで台本にしておきます。

最初に雑談をしてはいけないのですか?

最初の30秒は、雑談を後ろに回すのがおすすめです。名乗りのあとに雑談と商品説明を続けると、30秒が過ぎてもコメントが1つも出ず、入ってきた人が離れやすくなります。雑談は、コメントが出て場が温まってからで十分です。

30秒の台本は毎回変えたほうがいいですか?

型は変えずに、中身の言葉だけを商品と見る人に合わせて変えます。名乗り・価値・参加・次の展開の順番を固定しておくと、緊張していても口が先に動きます。

一人で練習するにはどうすればいいですか?

スマホで30秒の冒頭を録画して、聞き返すのが一番の練習です。Live C の講座では、5本録画して、テンポ・間・コメントへの誘い方の3つで自己評価するドリルにしています。

型を順番に覚えたい方へ

ライブコマーサー育成講座 Live C は、配信環境の整え方、最初の0.8秒のフック、冒頭30秒の台本、コメントの生み方を、この順番で学ぶ講座です。全61レッスンの各レッスンにドリルがあり、提出するとすぐにフィードバックが返ります。エントリーコースの第1〜5話は無料で見られるので、まずは自分にもできそうかを確かめてみてください。

出典

この記事を書いた人

江藤正親

江藤正親

アンリミテッドアム株式会社 CEO

大学卒業後、送電線建設会社、コンサル会社、メーカーと転職の後に独立。
1998年よりECスタートし、独立系ECコンサルタントとしては日本最古。
1999年よりネットショップ運営に携わり、立ち上げ1年半で月商4500万円を達成。3年連続楽天総合3位。200社を立ち上げから年商1億円以上に導く。
最高年商10億円。商品開発からシステム開発、広告プロモーションとEC経営とシステム開発にまつわる業務に精通し、運営も行う。
サポート企業は延べ1000社を超え17名のEC関連本の著者を輩出。
自ら著書3冊を持ち、新聞、雑誌など各メディアに寄稿。
2013年設立した一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会は、最新の日本と海外最新事例をECコンサルタントにアップデートしている。
2017年には、早稲田大学主幹の一般社団法人日本イーコマース学会を設立、大学にECのカリキュラムを構築。
直近では、多くのシステム開発を要件定義から開発、納品まで、直接クライアントとやりとりし、請け負っている。

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