ライブコマーサーとは?企業が探す人に未経験からなる3ステップ
アンリミテッドアム株式会社 CEO
「ライブコマーサーって、本当に仕事になるの?」「未経験の自分でも雇ってもらえるの?」。副業や在宅の仕事を探していて、この言葉にたどり着いた方の多くが、こう感じていると思います。
先に答えをお伝えします。なれます。企業はいま、ライブ配信で商品を売れる人を、未経験から育ててでも探しています。2026年1月22日には、GMOユナイトエックスと、TikTok Shop のライブコマースを手がける LiveLab Media JP が業務提携し、ライバー向けの教育カリキュラムを一緒に作ると発表しました(GMOインターネットグループ)。求人の実物を見ても、配信メンバーの9割が未経験から始めたという会社があります。
この記事では、ライブコマーサーとは何か、企業がどんな人を探しているのかを求人の実物から読み解き、未経験からなる3ステップをお伝えします。書いているのは、1998年からECに携わり、延べ1000社を支援してきた江藤正親です。立ち上げ1年半で月商4500万円の店の運営に携わり、いまはライブコマーサー育成講座 Live C を監修しています。
ライブコマーサーとは?
ライブコマーサーとは、ライブ配信で商品を紹介し、見ている人の質問に答えながら、その場で買ってもらう人のことです。評価されるのは、何人に見られたかより、いくら売れたかです。
プラットフォームとして一番大きいのが TikTok Shop です。TikTok が2026年7月28日に出した発表(TikTok Newsroom)では、日本の TikTok Shop でコンテンツ経由の売上のうち、ライブ配信経由が約60%を占めました。ライブ配信は、もう一部の人の遊びではなく、企業の売上を作る売り場になっています。
企業がいまライブコマーサーを探している理由
企業は、ライブ配信を継続して行うほど売れると分かり、配信する人が足りなくなっているからです。WWDJAPAN の記事(2026-07-28・WWDJAPAN)で、TikTok Shop のオルテガ・ディレクターは「月1回のライブではイベントで終わってしまう」と話しています。続けて配信し、疑問にその場で答えることが成果につながる、という説明です。
実際に、売れている会社の配信の量は大きくなっています。同じ記事によると、化粧品のケイトは週5回以上の自社ライブを行い、約100人のクリエイターと組んで、月に自社ライブ約100時間、クリエイターのライブ約280時間を配信しています。クロックスは朝と夜に時間を決めた自社ライブを月30回超、95時間超行い、売上は初月の40倍以上になりました。ギャップは店舗のスタッフをクリエイターにしています。
これだけの時間を配信するには、たくさんの人が要ります。しかもライブコマースはまだ新しい仕事なので、経験者はほとんどいません。だから企業は、未経験の人を育てる仕組みに力を入れているのです。
求人の実物から分かる「企業が探す人」
企業が探しているのは、話のうまい人というより、商品を売る型を知っていて、数字を振り返れる人です。株式会社TORIHADA のライブコマーサー兼TikTokアカウントマネージャーの募集(2026-11-03 確認・採用ページ)を例に見てみます。
- 仕事の中身: コスメや食品の商品紹介と販売のライブ配信、配信中の販売の企画、TikTok アカウントの運用、動画の編集と投稿、データの振り返り
- 経験: 「配信未経験者、大歓迎!」。配信メンバーの9割が未経験から
- 歓迎: 接客・販売の経験、SNS での発信、人前で話す経験、動画編集の経験
- 活躍している人の例: 元アパレル販売員、元美容部員、演劇の経験者
- 報酬: 時給1,230〜2,500円、月ごとの表彰あり
ここから分かるのは、求められる力が「売る話」「動画」「数字」の3つだということです。そして、接客や販売の経験が歓迎されています。お店でお客様と話した経験のある方、家で家族に物をすすめてきた方は、すでに素地を持っています。
| 企業が求めること | Live C で身につける場所 |
|---|---|
| 見ている人を引き止めて売る話し方 | エントリーコース(ライブ配信の基礎・フック・コメントを生む話し方) |
| 動画の編集と投稿 | 動画制作講座(全44本・エントリーコース以上) |
| データの振り返り | グロースコース(アルゴリズムの理解・データ分析) |
| 長いライブを売り切る力 | プロフェッショナルコース(60分ライブの完走・商品構成) |
未経験からライブコマーサーになる3ステップ
未経験からの道は、型を覚える、自分で投稿して数字を読む、認定を取って仕事の紹介を受ける、の3ステップです。Live C では、4つのコースを順番に修了する形でこの道を進みます。
ステップ1 売れる話し方の型を覚える
最初に覚えるのは、人が買うまでの気持ちの順番です。講座では、注意を止める、自分ごとにする、信用する、欲しくなる、迷いを消す、行動する、の6つのステップとして教えます。たとえば値段は「1回あたり」まで分けて言い、欠点は1つ先に言う。こうした型は台本に書いてから話せるので、話し下手でも身につきます。エントリーコース(12レッスン)で、ライブ配信の基礎、見ている人を引き止めるフック、コメントを生む話し方を学びます。
ステップ2 自分で投稿して、数字を記録する
型を覚えたら、実際に投稿します。講座の卒業制作では、週末に撮影し、翌週に投稿し、その48時間後に数字を記録して提出します。講座で見た同じ台本の動画3本は、出した日の違いだけで再生回数に36倍の差が出ました。1本で判断せず、投稿数を重ねて数字を読む練習が要ります。グロースコース(16レッスン)では、アルゴリズムの理解、クリック率(CTR)の上げ方、ストーリーテリング、データ分析を学びます。求人にあった「データの振り返り」は、ここで身につけます。
ステップ3 認定を取り、仕事の紹介を受ける
プロフェッショナルコース(12レッスン)では、60分のライブを最後まで売り切る力、売上と利益で考える力、商品構成、チーム運営を学びます。プロフェッショナル認定を取ると、GMOユナイトエックスを通じたライブコマースの業務委託につながります。企業から見て、売れる型を身につけたことが分かる人になる、ということです。案件の条件は Live C のページで確かめてください。
その先の認定マスターのコース(21レッスン)に合格すると、この講座の販売権が付き、教える側にもなれます。
主婦や副業の人が強い理由
買う人に近い人ほど、その人の言葉が信じられるからです。TikTok の発表では、日本の TikTok Shop の利用者は35歳以上が約6割です。講座では、出演する人は商品を買う人に近い人を選ぶ、と教えています。見ている人は、自分に似た人の言葉を信じるからです。
家のキッチンで、普段の服で、子供の話をしながら商品を開ける人は、同じ暮らしの人にとって一番信用できる売り手になります。TORIHADA の募集で元販売員や元美容部員が活躍しているのも、お客様の側に立って話した経験があるからだと私は見ています。
今日できる一歩
TikTok で商品を紹介しているライブ配信を3本見て、売れている人がやっていることを数えてみてください。見るところは4つです。
- 値段を「1回あたり」「1個あたり」まで分けて言っているか
- 欠点や条件を自分から先に言っているか
- 比べる相手を隣に置いて見せているか
- コメントの質問にその場で答えているか
4つのうちいくつやっているかを数えると、売れている配信ほど多く当てはまることに気づくはずです。それが見えた時点で、あなたはもう「見ているだけの人」から「型が分かる人」になっています。
よくある質問
ライブコマーサーとライバーは何が違いますか?
ライブコマーサーは、ライブ配信で企業や自分の商品を売り、売上で評価される人です。ライブ配信をする人という点は同じですが、目的が商品を売ることにあります。
未経験でも企業の仕事はありますか?
あります。株式会社TORIHADA のライブコマーサー募集(2026-11-03 確認)は「配信未経験者、大歓迎」とし、配信メンバーの9割が未経験から始めたと書いています。時給は1,230〜2,500円です。
ライブコマーサーになるのに資格は要りますか?
国の資格はありません。だからこそ企業は、売れる型を身につけているかを確かめにくいのが実情です。Live C では、プロフェッショナル認定を取ると、GMOユナイトエックスを通じたライブコマースの業務委託につながります。
育児や介護をしながらでもできますか?
講座はスマホで見られる5〜15分のレッスンなので、空いた時間に進められます。仕事は朝や夜、土日のシフトがある募集もあるので、働ける時間に合うかは募集ごとに確かめてください。
認定のあと、さらに先はありますか?
認定マスターのコースに合格すると、この講座の販売権が付き、教える側にもなれます。売る仕事から、売る人を育てる仕事へ広げられます。
ライブコマーサーへの最初の一歩を、無料で
ライブコマーサー育成講座 Live C は、エントリーからプロフェッショナル、認定マスターまで全61レッスンを順番に進め、各レッスンのドリルを提出するとすぐにフィードバックが返る講座です。日本イーコマース学会の公認講座です。エントリーコースの第1〜5話は無料で見られるので、型を覚えれば自分でも仕事になりそうか、まずは確かめてみてください。
出典
この記事を書いた人
アンリミテッドアム株式会社 CEO
大学卒業後、送電線建設会社、コンサル会社、メーカーと転職の後に独立。
1998年よりECスタートし、独立系ECコンサルタントとしては日本最古。
1999年よりネットショップ運営に携わり、立ち上げ1年半で月商4500万円を達成。3年連続楽天総合3位。200社を立ち上げから年商1億円以上に導く。
最高年商10億円。商品開発からシステム開発、広告プロモーションとEC経営とシステム開発にまつわる業務に精通し、運営も行う。
サポート企業は延べ1000社を超え17名のEC関連本の著者を輩出。
自ら著書3冊を持ち、新聞、雑誌など各メディアに寄稿。
2013年設立した一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会は、最新の日本と海外最新事例をECコンサルタントにアップデートしている。
2017年には、早稲田大学主幹の一般社団法人日本イーコマース学会を設立、大学にECのカリキュラムを構築。
直近では、多くのシステム開発を要件定義から開発、納品まで、直接クライアントとやりとりし、請け負っている。
